家庭教師を個人契約するのは大丈夫?検討している方は要確認!

お家で学べる子どもの習い事

家庭教師の個人契約-派遣センターと比較したメリット・デメリット

お子さんに家庭教師をつけたいと考えている方の中には、費用面を考慮して「個人契約」を検討している方もいらっしゃるかもしれません。授業料の安さをはじめメリットが多い契約方法ですが、リスクやデメリットが伴うことも理解しておきましょう。

家庭教師の個人契約ってどうなの?

家庭教師と生徒

子どもに家庭教師をつけたいけど、どうやって探せばいいか分からない!
個人契約すると授業料を安く抑えられると聞いたけど、大丈夫なの?

そんなお悩みを抱えるご家庭は多いのではないでしょうか。

家庭教師を依頼する一般的な方法は、家庭教師センター(派遣会社)と契約を結び、同社に所属する講師に授業をしてもらうといった形です。
しかし、センターは講師に給料を払うだけでなく、広告や求人などにもお金を掛けているため、一般的には授業料が高くなる傾向があります。

そんなこともあり、授業料が安い個人契約に魅力を感じるという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

では、家庭教師を個人契約するというのは実際どんなものなのでしょうか?
どのようにして講師を探せばよいのでしょうか?
そもそも個人で家庭教師と契約して安全なのでしょうか?

当記事では、個人契約する方法から、個人契約のメリット・デメリット、どんなご家庭に個人契約をおすすめできるかまで解説していきますので、個人契約に興味がある方はぜひご覧ください。

個人契約できる3つの方法

家庭教師をしてくれる近所の大学生

家庭教師を個人で契約する方法としては、以下の3つが一般的です。

①友人・知人の紹介

友達の家庭のお兄さん・お姉さんや、近所に住む大学生など、友人・知人の紹介を通じて家庭教師を依頼するのは個人契約の定番の方法です。

昔から顔を知っている人であればどんな人柄なのかが分かるので、家庭教師を依頼する際も安心してお願いできます。
トラブルの回避を重視したい方に1番おすすめできる個人契約ではないでしょうか。

②大学に直接依頼

近所に大学があるご家庭の場合は、その大学が家庭教師の求人を受け付けているかを確認してみましょう。
大学生協などが窓口になって、家庭教師のアルバイトをしたい学生と、家庭教師を探しているご家庭をマッチングさせる仕組みです。

もしもその大学がお子さんの志望校でしたら、勉強を教えてもらうだけでなく、大学生活や受験の体験談といった学生の生の声も聞くことができるメリットがあります。

③マッチングサイト

周りに紹介してくれそうな人がいない、大学も近くにないということであれば、マッチングサイトを使って家庭教師を探すことができます。
家庭教師に特化したマッチングサイトがおすすめですが、あらゆる習い事を網羅したマッチングサイトも最近は登場しているので、利用できるサービスは意外と多いです。

サイト運営側が一定の紹介料を取ることになりますが、授業の料金や頻度などは講師と直接相談して決めることができるのが特徴です。

マッチングサイトは、オンラインで教えてくれる家庭教師を探すのに適しています。

個人契約のメリット

家庭教師に満足する女の子

続いて、家庭教師を個人契約する3つのメリットを見てみましょう。

①授業料を抑えられる

家庭教師を個人契約すると、塾に比べて授業料が安くなるケースがほとんどです。
また、通常1~2万円ほど掛かる入会金や、各センターオリジナルの教材費など、様々な費用を削ることができるメリットもあります。

家庭教師センターで契約した場合の授業料には、講師の給料以外にも管理費や研修費、その他運営側の人件費などが含まれているので、どうしても高くなってしまいます。

②講師を自由に選べる

家庭教師センターの場合は、運営側が契約時の講師の空き状況などに基づいて講師を選定します。
ご家庭との面談で要望を聞いた上で、できる限り要望を叶えられるような講師を選ぼうと努力しますが、実際難しいのが現実です。

一方、個人契約の場合はご家庭の希望に沿った家庭教師、お子さんが気にいる家庭教師を選ぶことができるメリットがあります。

③契約内容を柔軟に変更できる

通常の家庭教師センターでは、学年や受験対策の有無・教科数・月の授業数などに応じて料金プランが予め決められていることが多く、なかなか融通を効かせることができません。

個人契約であれば、家庭教師とご家庭の間で双方の承認があれば、料金から授業の内容まですべてを柔軟に決めることができます。
また、定期テスト前だけ授業の回数を増やしたり、家族旅行や病気のときには授業を他の週に振り替えてもらったりと、講師がOKしてくれれば柔軟に対応してもらえます。

個人契約のデメリット

家庭教師に不満を感じる母親

さて、今度は個人契約のデメリットとして指摘されることが多い以下の3点をご確認ください。

①講師の質が保証されていない

家庭教師センターでは誰でも講師として教えられるわけではなく、面接や研修でふるいにかけられます。

優良なセンターの場合は特に、講師を選抜するための面接に力を入れていて、学力や指導力が低い候補者を落とすことも当たり前です。
また、各社、指導力育成のために十分な研修を行った上で各ご家庭に講師を派遣するため、ある程度の質が保証されていると言えるでしょう。

反対に、個人契約で依頼できる家庭教師はもちろん、こういった面接や研修を受けているわけではありません。
家庭教師センターで研修を受けたり、十分な指導経験があったりして優秀な講師が一定数いるのも事実ですが、センターを通して家庭教師を依頼するよりも当たり外れが激しいのです。

②受験などの情報収集が大変

個人契約する場合、受験に関する情報はすべてご家庭で、もしくは、講師の方と協力して収集しなければいけません。
勉強面に集中したい場面で情報収集に気を取られていたら、成績向上の妨げになる可能性もあります。

一方、家庭教師センターの場合は、受験対策のノウハウももちろんですが、各受験校の情報を毎年積み上げているため、ご家庭で何もすることなく、必要な情報を提供してもらえるメリットがあるのです。

③トラブル時の対応が大変

家庭教師であるあるのトラブルとして、以下のようなものがあります。

  • 遅刻や無断欠勤
  • 成績が全然伸びない
  • 経歴詐称
  • 契約に関わる金銭面
  • 子どもへのセクハラ

個人契約だからこういったトラブルが多いというわけではありませんが、優良な家庭教師センターの場合はこのようなトラブルを事前に予防するよう努めています。

また、もし発生したとしても、センター側が適切に対処してくれるケースがほとんどなので、センターを通して家庭教師を付けていると、トラブルの心配をしなくてよいのです。

【結論】基本的には家庭教師センターを利用しよう

家庭教師センターを運営する女性

以上、家庭教師の個人契約の方法や、メリット・デメリットを見ていきました。
個人契約には授業料が安くなるという大きなメリットがあり、契約内容を柔軟に変えられる魅力もあります。
しかし、トラブルのリスクや講師の質の問題など、考慮すべき点もいくつかご提案させていただきました。

知り合いや友人の繋がりで、本当に優秀な家庭教師が見つかった場合には、個人契約しても大丈夫でしょう。
また、自己責任で講師と綿密なコミュニケーションを取れる、トラブルの際にはしっかり対処できるというご家庭も、個人契約で家庭教師をつけても良いと思います。

ですが、基本的には家庭教師センターを利用してお子さんの学力UPに励まれるのがおすすめですよ。

TOP