お子さんに英会話を習わせていて、「英語を好きになってほしい」「英語を話せるようになってほしい」と考えるならば、親がどう子どもと関わるかが非常に大切です。子どもの意思を尊重しながら、親子で一緒になって英会話の学習に向き合うと良いでしょう。
子どもを英会話教室に通わせたり、オンラインで英会話レッスンを受けさせたり、教材を取り寄せて自宅で英語を学ばせたり・・・。
お子さんに英語を身につけてほしいと願う親の思いは様々でしょうが、おそらく多くの方が次のような考えをお持ちでしょう。
・英語をペラペラ話せるようになって世界に羽ばたいて欲しい
・自分は英語ができなかったから、子どもには苦労してほしくない
最近は本当にいろんな英語学習サービスが登場しているため、お金を払えば子どもに英語を学ばせることは可能です。
しかし、ただ習わせるだけで子どもが英語を話せるようになるわけではありません。
子ども自身が英語を好きになり、英語を使うことを楽しんでいないといけないでしょう。
そこで今回は、子どもに英会話を習わせる親がどのような関わり方をしていけばよいのか解説していきます。
まずは英会話に限らず、どんな習い事にも言えることですが、お子さんの意思を尊重しようとする姿勢はとても大切です。
最初は親きっかけで英会話を始めさせてもよいですが、当の本人がレッスンを嫌がっている場合には注意しましょう。
先生との相性が合っていないのか、それとも、英語自体に拒否反応を示しているのか・・・。
子どもが英会話レッスンに後ろ向きな原因をしっかり見極めて対応する必要があります。
英語は子どもの習い事の世界で完結するものではありません。
小学校・中学校・高校・大学・・・と、この先10数年も学び続けるものです。
英会話の習い事を通じて英語が嫌いになってしまっては、この先ずっと続く学校の英語の授業が苦痛になってしまうでしょう。
「子どもに英語ができるようになってほしい」という親の気持ちと、子どもの英会話学習に対するモチベーションのバランスを上手く取っていくことが大事になりますよ。
子どもに対して一方的に英会話を習わせるだけでなく、親自身も子どもに負けじと英語を学んでみてはいかがでしょうか?
子育てをしている方の多くが英語とは無縁かもしれませんが、だからこそ、お子さんと同じスタートラインに立って、英語を学び始める価値があります。
受験勉強のようなことをする必要はありません。
子どもの英会話レッスンの宿題を一緒に考えてみたり、英語で書かれた絵本を買って子どもと一緒に読んでみたり・・・。
また、ディズニーのアニメや映画のように、親子で楽しめる素材を英語で観てみるのも良いでしょう。
子どもに対して「勉強しなさい!」と言ってしまうのは、あまり効果がありません。
仮に叱った時には子どもが勉強してくれたとしても、将来、自分の意思で主体的に学ぶ大人には成長していかないでしょう。
子どもに学ぶことが好きな人に育ってほしいのであれば、親自身が学んでいる姿を見せてあげるのが効果的です。
そして親が学ぶことを楽しんでいれば、きっと子どもは親と同じように楽しんで学べるようになるでしょう。
英語を話せるようになってほしいからといって、英語ばかり勉強させるのはあまり良くありません。
特に幼少期や小学校低学年のうちには、英語だけでなく、日本語の読み書きもしっかり学ばせましょう。
インターナショナルスクールに入学させない限り、学校の授業は日本語で行われます。
子ども時代に日本と外国を行き来したハーフの方で、「子どものとき、英語でも日本語でも会話できたけど、読み書きができなくて苦労した」と語る人は多いものです。
「思考力は母国語における語彙力や表現力に比例する」と言われています。
つまり、日本語のボキャブラリーが少なければ、いくら英語をペラペラ話せたとしても、深く思考することができないのです。
思考力が低下してしまうと学校での学びに支障をきたしますし、家族や他人との会話で自分の考えを上手く説明できない子どもになってしまうかもしれません。
本を読む習慣を身につけさせるなどして、年相応の思考力を育んであげましょう。