通信教育は、自発的な勉強と自己管理が求められるため、家庭で自立した学習習慣を身につけることができます。目標や問題に解決に向けて自分で考えて行動をすることや計画を立てることは、生きていく上で非常重要であり、早いうちに身につけて損はありません。最近はオンラインを活用した通信教育も多く登場しており、なかでもタブレット学習ができるサービスは人気を博しています。
昔から高い人気を誇る通信教育の業界では、近年オンラインを活用した教材がたくさん登場しています。
専用のタブレットを使って学習を進めていくものや、自分のスマホやパソコン上で講師が授業している動画を観ながら学習するものなど、紙のテキスト以外にも選択肢が広がりました。
特に最近の子どもたちはスマホやタブレットを上手に使いこなすので、オンライン型の教材であればテキスト型の教材よりも楽しんで勉強できるといったこともあるのではないでしょうか?
タブレット型教材は丸付けを自動でやってくれたり、学習内容を勝手に示されたりするので、親がそばで見ていなくても子どもが1人で学習できるというメリットがあります。
しかし、こんな時代になりながらも、紙のテキスト型の教材はいまだに根強い人気を得ています。
子どもが自分で丸付けをして解説をしっかり読むことで「考える力」を習得したり、親に丸付けをしてもらって褒められることで「学習意欲」が向上したりといった紙のテキストで学ぶ際に得られるメリットは大きいでしょう。
子どもが受験生でない限り、家で勉強する習慣を身につけさせるのは非常に難しく、これは多くの親御さんが抱えている悩みではないかと思います。
しかし、そのような悩みを解消する手助けをしてくれるのがこの通信教育。
塾のように料金が高くないので、それほどお金を掛けずに勉強を習慣化できるのです。
というのも、一般的に通信教育では、子どもの学力に合わせて教材を進めていきます。
学校や塾の授業は集団で行われるため、子ども1人ひとりのペースには合わせられないですが、通信教育であれば子どもは自分のペースでコツコツ学習できるため、安心感や達成感を味わいながら勉強を楽しめますよ。
ここからは、当サイトがおすすめする子ども向けの通信教育をいくつかピックアップしてご紹介!
当サイトで触れている「テキスト型(紙の教材)」と「タブレット型(オンラインの教材)」の2種類の通信教育だけでなく、タブレットやオンラインを活用して「思考力や想像力を育める新しいタイプ」の通信教育も紹介していきたいと思います。
まずはここ数年でサービスがかなり増えてきたタブレット型の通信教育を見てみましょう。
定番のタブレットで学習できる教材や、オンラインで授業動画を見て勉強する教材など1つずつご紹介していきます。
進研ゼミのチャレンジタッチは、自宅のタブレットで学習できますが、おすすめは専用タブレットを申し込むことです。半年以上継続すればタブレット代金は0円になりますよ。
この専用タブレットでは外部のサイトを自由に見れないようになっているため、YouTubeで関係ない動画を見たりといった事態に陥らず、学習に集中して取り組めます。
また、採点は自動で行われますし、学習履歴をリアルタイムで保護者にメール通知してくれるので、子どもが1人で勉強できる仕組みが整っていると言えるでしょう。
タブレット学習はゲーム感覚で楽しく学べる反面、サラッと問題を解いて、時間が経ったら勉強した内容を忘れてしまうんじゃないか?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
チャレンジタッチでは復習のシステムが充実しています。
Wとき直しシステムにより、授業の最後に間違えた問題を自動で再出題をしてくれます。
楽しく勉強しながら解き直す習慣を身につき、基礎力の定着に繋がります。
紙ベースの学習だと苦手な問題だけを集めて勉強し直すというのは、小学生には難しい作業ですが、チャレンジタッチであればそれを自動で行ってくれるので、苦手克服に貢献すること間違いないでしょう。
記述問題も用意されているものの、選択問題が多い傾向があり、「理解していなくても問題に正解できる」「理解がなかなか深まらない」といった注意点があります。
また、問題のボリュームや難易度が物足りないという声も多いので受験対策向きではなく、「楽しく学んで勉強好きになってほしい」というご家庭におすすめです。
スタディサプリは授業動画で学習する新しいスタイルの教材です。授業は全国トップレベルの予備校や塾のプロ講師が行っています。
たった2,000円で超わかりやすい授業を見放題なんていい時代になりましたね。
また、子どもの集中力が続く15分という短い動画時間もよく考えられています。
スタディサプリ小学講座には、1,000本を軽く超える膨大な数の授業動画が用意されています。その中には基礎的な内容を学べるものから、応用編、そして中学受験対策用の授業まで受講することが可能です。
したがって、下から上まで幅広い学力レベルの子どもにおすすめできる教材と言えるでしょう。学習意欲が高い子どもほど特に楽しんで学習できると思います。
かなりの数の授業動画を観て学習できるのがスタディサプリのメリットではありますが、数が多い故に「どの授業を選んで学習すればよいか分からない」と子どもが感じてしまう可能性があるので注意が必要です。
また、動画の中の板書もしっかり見えた方がよいので、できればスマホではなくタブレットやPCを用意してあげましょう。
スマイルゼミでは他社のタブレット教材と比較すると、「書いて」答える問題が多くなっています。
漢字や英語を正しく書くのはもちろんのこと、計算する際には途中式を空いたスペースにしっかり書いて思考を整理することが可能です。
また「書く学び」にこだわっているのもあり、専用タブレットと専用タッチペンの書き心地は高い評判を得ています。
選択問題ばかり解きがちな通常のタブレット学習では得られない「記憶のための刺激」を、スマイルゼミの書く学びを通じて体感しましょう。
一般的にタブレットを活用した通信教育では、基礎的な内容しか学習できずに、習熟度の高い子どもには向いてないことが多いです。
しかし、このスマイルゼミは難しい内容も学べる発展クラスを用意しているため、中学入試の準備として入会するのもおすすめです。
教科書で習う範囲以上の問題に取り組むことで、論理的思考力や文章読解力、問題解決力を養うことができます。
若干のプラス料金が掛かってしまいますが、塾に行くことを考えれば安いものです。
スマイルゼミで使用する専用タブレットは性能がよくおすすめなのですが、その一方で、もしも解約した場合にはタブレット代金を支払う必要があります。
6ヶ月未満の解約で32,802円(税込)、6ヶ月以上12ヶ月未満で7,678円(税込)という出費が発生するので、しっかり理解した上で契約しましょう。
Z会の通信教育といえば、昔からどの通信教育よりも学習内容のレベルが高いことで有名ですが、そのレベルの高さをタブレット学習でもそのまま引き継いでいます。
アニメーションや動画といった動きのある視覚教材が加わったので、紙の教材だと学力が低い子どもには理解が難しかった内容も、スムーズに理解できるようになりました。
Z会の通信教育は以前より担任指導者が1年を通して子どもの学習をサポートするようになっていますが、タブレット版でも同様です。
分かりやすく丁寧な添削指導はもちろん、月1回の定期面談を通して担任の方とメッセージのやり取りを行うことができます。
Z会の場合、1番気になるのはやはり「料金」です。
月々の料金が他の通信教育と比較すると少々高く設定されているかもしれません。
また、iPadとタッチペンをご家庭で用意(購入)しなければいけないので、負担に感じる方もいるかもしれません。
RISU算数は算数に特化したタブレット型通信教育です。
一般的な通信教育のように学年ごとに問題が用意されているわけではなく、全94ステージ、約10,000問の問題を進めていきます。
できるようになると先のステージへどんどん進んでいきますが、一度解いた問題も復習できるので安心です。
RISU算数では、東京大学や早稲田大学をはじめとする有名大学のチューターが1人ひとりの学びをサポートしてくれます。
子どもたちの学習記録をチェックし、学習方法に関するアドバイスやつまづきを解消するお手伝いを行います。
苦手な問題はチューターが丁寧な解説動画を送ってくれますよ。
RISU算数を契約する場合、契約開始5日後に1年分の基本料金を一括で支払わなければならないので注意が必要です。
また、料金体系が少し複雑なので、公式HPで事前に確認しておきましょう。
子ども向け通信教育の中には、国語や算数といった教科を解く力、すなわち「学力」を鍛えるものが多いです。
しかし、最近では子どもの「思考力」「創造力」「発想力」といった部分を伸ばすことを目的とした通信教育が登場し始めました。
教科の学習を直接的に伸ばせる通信教育も良いですが、ここで紹介するような、思考力を育むことを通じて教科の学習の質を高められる通信教育も非常に魅力的ですよ。
「STEAM教育」とは、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Art(芸術)・Mathematics(数学) の5領域を重視して実践されるアメリカ発の新しい教育のことです。
学びや仕事において知識はもちろん大切ですが、AIやロボットが台頭していくこれからの時代は、課題や興味を自分で見出し、問題を解決したり、世の中にないものを創造したりする力が求められるなります。
ワンダーボックスではこれからの時代に必要なあらゆる力を、STEAM教育を通じて育むことを目標としています。
ワンダーボックスは、アプリで学べるデジタル教材と、テキストや巨大なシートなどのキット教材を組み合わせたSTEAM教材の通信教育です。
教材の開発を行うのは、世界150ヶ国に250万人以上のユーザーがいる思考力育成アプリ『シンクシンク』の制作チームである「ワンダーファイ」。
子どもの教育や教材開発の経験やノウハウが十分な教育のプロが、毎週アプリの教材内容を更新したり、毎月異なる教材を届けてくれたりするため、新鮮な教材でのワクワクが詰まった学びを継続できますよ。
オリジナルの教材を通じて思考力や発想力などが身につきますが、これらのスキルは学校の勉強にも有効ではあるものの、即効性があるものではありません。
「受験前に取り組み始めて難関中学に合格!」とはなりにくいでしょう。
当サイトは基本的にオンラインで学べる習い事を紹介していますが、紙のテキストの場合も「自宅で学べる」という共通点があるので、テキスト型通信教育のおすすめもいくつか紹介していきたいと思います。
こちらは上でご紹介した「進研ゼミ小学講座 チャレンジタッチ」のテキスト学習版です。長い間、人気を集めている通信教育サービスですが、教材の質の割に料金は高くないと言えるでしょう。
タブレットプランと同様の料金プランが設定されていますが、もしもお子さんがテキスト学習に打ち込めなかった場合に、月々の料金が上がることもなしに、タブレットのプランに変更することも可能です。
テキストタイプの「チャレンジ」の場合、添削のプロである「赤ペン先生」による指導を毎月受けることができます。
赤ペン先生は子どものやる気を引き出すのが非常に上手く、丁寧な手書きの添削によって、お子さんは勉強に対するやる気や興味を高めることができるでしょう。
チャレンジは豊富な付録が特徴です。
付録の存在が子どものやる気UPに繋がるケースがある一方で、保護者目線としては、付録がどんどん溜まってしまい、処分や管理の仕方に困りがちです。
他の通信教育には見られないきっずゼミの1番の魅力は「毎日の添削」です。
親が子どもの勉強を見てあげられる環境があれば、毎日添削は不可能ではありませんが、一般的には難しいと思います。
しかし、このきっずゼミでは、その日に取り組んだプリントをスマホで撮影し、LINEかメールで送信することで、次の日には添削が完了したプリントを受け取ることができるのです。
毎日の添削が強みのきっずゼミですが、添削の際に理解が不十分な部分に関しては、電話やSkypeを通じて補足指導をしてもらえるので安心です。
また、きっずゼミは「人による学習管理」の理念のもと、学習習慣が身につくまでの間、スタート時に電話を入れるサービスも行っています。
きっずゼミは添削や質問対応をすぐに行ってもらえるため、満足度が高いサービスですが、一方で、若干の料金の高さは否めません。
「きっずゼミを始めてから成績が上がった」という声はとても多いので、料金設定に納得できるご家庭はぜひ検討してみてください。
Z会の通信教育では担任制の添削指導を行っており、通年同じ指導者から全教科の添削を受けることになります。
担当者は毎月の添削の中で子どもの得意不得意を理解し、時に褒めることを通じて子どもにやる気と自信を与えてくれます。
毎回丁寧な添削をしてもらえるため、学力の伸びも感じられること間違いないでしょう。
Z会の通信教育は昔から教材の質が高いと評判です。
どのレベルでも学びが充実するような教材の構成になっているのはもちろんのこと、教科の枠を超えた発展問題を通じて、深い思考力を養うことができます。
他の通信教育と違っておもちゃや付録はなく、純粋に「学ぶこと」を楽しめる教材が売りの通信教育です。
Z会の問題は質が高い故に、1人で取り組むのが難しい場合があるかもしれません。
基礎的な学力が身についていない子どもや、子どもの勉強を見てあげる時間のないご家庭にはあまりおすすめできないです。
ポピーは40年以上も発行され続けている定番の通信教育ですが、ほかの通信教育の教材と比較して料金が安いのが大きな特徴です。
低学年時は月額が3,000円を切っており、6年生に上がったとしても4,000円を下回る圧倒的な低価格となっています。
ポピーはある調査において「学費の満足度が高い」「継続しやすい」通信教育1位を受賞しており、コスパ重視であればおすすめの教材です。
ポピーを編集する新学社は、もともと教科書に沿った副教材を全国の小中学校に発行している出版社です。
そのため、学校の授業に合わせた教材を作るのが他のどの通信教育会社よりも得意なのです。
学習内容も然ることながら、教材の各所には「教科書のページ番号」が書かれていたり、教科書に掲載されている文章がそのまま使われていたりと、学校の授業を復習しやすい仕組みが整っています。
学校の授業の復習として教科書をベースに作られた基礎的な教材なので、ある程度学力のある子どもにとっては簡単で退屈に感じられるかもしれません。
したがって、勉強が苦手な子どもが勉強における成功体験を得るために活用するのが良いでしょう。